三国志の故事成語の「司馬昭の心は道行く人までみな知っている」を解説してください。
(1)内容を解説してください
(2)故事成語ができた出来事を教えてください
(3)ビジネスシーンでの使い方を教えてください
(4)出典を教えてください
内容
「司馬昭の心は道行く人までみな知っている」は、中国の三国時代の故事成語です。日本語では「誰の目にも明らかである」「隠し切れない」という意味で使われ、権力者の野心や悪意が誰にでも明らかであることを表現します。
故事成語の由来
この故事成語は、三国志時代の魏の皇帝曹髦の言葉に由来します。曹髦は、魏の実権を握っていた司馬昭の野心を警戒していました。
ある日、曹髦は側近に「司馬昭の心は、道行く人までみな知っている。私は座して廃位の辱めを受けることはできない」と語りました。曹髦は司馬昭を排除しようと挙兵しますが、失敗し、殺害されます。
ビジネスシーンでの使い方
ビジネスシーンでは、以下のような場面で使われます。
- 上司や同僚の野心や悪意が誰にでも明らかである場合
- 会社の不正行為が明るみに出た場合
- 隠蔽しようとしていた事実が暴露された場合
これらの状況では、当事者は自分の意図を隠そうとしますが、周囲の人にはバレバレであることを意味します。
出典
- 晋書 帝紀 巻三 魏紀三
その他
この故事成語は、中国語では「司马昭之心,路人皆知」と表記されます。
参考資料
- 三国志: https://zh.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%9B%BD%E6%BC%94%E4%B9%89
- 故事成語辞典: https://pedia.cloud.edu.tw/Home/IdiomList
類似の故事成語
- 周瑜の心は火のように明らか
- 韓信の股の計
- 項羽の釜烹りの刑
- 曹操の孟徳を刺す
司馬昭之心、路人皆知
コメント