月旦(げったん)【三国志故事成語】

月旦 4コマ

月旦(げったん)」は三国志に由来する故事成語であり、人物評価や評論に関する文化的背景を持っています。以下に詳しく解説します。


【月旦(げったん)】の意味・由来・使い方


(1)意味

人物の評価や批評を行うこと。特に、他人の人柄・能力について論評すること。
現代では「人物月旦」「月旦評」などの形で使われ、「人を論評すること」「人物批評」全般を指します。


(2)出典・由来

出典は**後漢末~三国時代の「許劭(きょしょう)」と「月旦評(げったんひょう)」**にあります。

  • 許劭(きょしょう)は、後漢末の人物評論家。
  • 特に毎月初め(=月のはじめ=月旦)に人の評判を語ったことから「月旦評」と呼ばれるようになりました。
  • 彼の評価は「月旦評」として有名であり、当時の人々に大きな影響を与えました。

📘たとえば、『後漢書』の記述において、許劭が**「劉備は英雄なり」**と評したエピソードが伝わっています。


(3)三国志との関係(具体的エピソード)

  • 許劭がある時、劉備を見てこう言いました: 「劉備、雄才ありて、器を隠す。英雄の器なり」
  • また、曹操を「治世の能臣、乱世の奸雄」と評したことでも有名です。

このように、三国志の英雄たちが登場する前からその人物評価を行っていたのが許劭であり、彼の評論を指して『月旦』と呼んだのです。


(4)現代のビジネスシーンでの使い方例

  • 「新入社員の月旦をするのはまだ早い」
  • 「あの人は月旦にかけられるのを極端に嫌う」
  • 「月旦の場で、彼のリーダーシップが高く評価された」

つまり、人事評価や経営会議の文脈でも、「人物月旦」として使えます。

4コマ漫画

タイトル:月旦(げったん)

1コマ目2コマ目
登場人物:許劭(きょしょう)と友人A
許劭が月を見る。
許劭:「今月の月旦評、始めようか」
友人A:「待ってました!」
若者Bが登場し、緊張気味にあいさつ
若者B:「あ、あの…今月、評していただけますか?」
許劭:「よろしい、見せてみよ」
3コマ目4コマ目
許劭が真剣な顔で若者Bを観察
許劭:「…才あり、志し高し。だが、やや軽佻(けいちょう)なきらいあり」
友人A:「おお…!」
若者Bが感激して涙
若者B:「ありがとうございます…!精進します!」
許劭:「月旦評、恐れることなかれ。己を知ることが第一歩だ」

4コマに・・ならなかった

月旦

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