蛇足の4コマ漫画

1.故事成語「蛇足」の意味
蛇足とは、
👉 あっても意味がなく、かえって全体を台無しにしてしまう余計な付け足し
を指します。
ポイントは次の2点です。
- 本来は 完成している
- それに 余計なことを加えた結果、価値が下がる
一般的な使い方
- 「その説明は蛇足だ」
- 「最後の一文が蛇足になっている」
2.故事成語が発生した事象(由来)
この言葉も中国・戦国時代の書物
韓非子
に由来します。
由来のエピソード
あるとき、楚の国で酒をめぐり、複数人が集まりました。
酒は一壺しかありません。
そこで彼らはこう決めます。
「地面に蛇の絵を一番早く描いた者が酒を飲める」
一人がいち早く蛇を描き終え、勝利を確信しました。
しかし彼は、こう考えます。
「まだ余裕がある。足も描いてやろう」
ところが、蛇に足を描いている間に、
別の人が蛇を描き終えて言いました。
「蛇に足はない。
蛇足を描いたお前の負けだ」
結果、
余計なことをした者が負けた
という教訓が残りました。
3.ビジネスシーンでの活用例
① 資料作成・プレゼンで
例
「このスライドの後半説明は、
かえって論点をぼかすので蛇足かもしれません」
- 情報過多の防止
- 「削る判断」を正当化できる表現
特に
- 役員資料
- 行政向け資料
- 補助金申請書
などで重要です。
② 企画・サービス設計で
例
「その追加機能は、ユーザー価値を高めるというより
蛇足になる可能性があります」
- 機能過多(オーバースペック) の抑制
- MVP(最小限プロダクト)の考え方と相性が良い言葉
③ 会議・議論の整理で
例
「結論は出ているので、これ以上の議論は蛇足ですね」
- 議論の引き延ばしを防ぐ
- 空気を壊さずに締めに入れる表現
④ 経営・業務改善の現場で
例
「このチェック工程は、すでに別工程で担保されており、
現在は蛇足になっています」
- ムダな業務の見直し
- BPR(業務再設計)で非常に使いやすい言葉
まとめ(実務での使いどころ)
- 蛇足=良かれと思った“余計な一手”
- 「足すこと」より
👉 「やめる・削る判断」を後押しする言葉 - 資料、企画、業務フロー、会議運営など
あらゆるビジネスシーンで使える
プロンプト
以下の4コマ漫画を描いてください
蛇足(だそく)
余計なことをして台無しにする様子を、コミカルに描きます。
コマ1
内容: 3人の男が地面に棒でヘビの絵を描く競争をしている。
台詞: 「一番早くヘビを描いた奴が、この酒を独り占めだ!」
コマ2
内容: 一人の男がものすごい速さでヘビを描き上げ、余裕の表情。
台詞: 「できた!俺が一番だ。……おっと、まだ時間があるな。」
コマ3
内容: 男がさらにヘビの体に「足」を何本も描き足している。
台詞: 「サービスで足も描いてやろう。かっこよくなるぞ!」
コマ4
内容: 隣の男がヘビを完成させて酒を奪っていく。足の生えたヘビを見て呆れる周囲。
台詞: 「ばーか、ヘビに足なんてねーよ!俺の勝ちだ!」

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